徒然

読んだ本の話とか、考えたこととか、自省と希望とか、生きるために吐き出したいこととか。

明日心臓がとまるのでブログを書くことにした

ずっとこんな風に誰かの目に届く場所に何かを書き連ねてみたかった。

 

けど、誰かの目の届く場所に何かを書き連ねることは、全部の服を裏返しに着てタグ丸出し状態で、またはユニクロの「M M M M M…」というシールを背中にしっかりと貼り付けて新宿の東口を出るようなことなのではないか。それか、公衆の面前で自分が一番面白いと思う変顔をしながら、できもしないダンスを踊るようなものかもしれない。

そんなの恥ずかしい、しんでしまう。と思う。恥ずかしいという感情をばかにしてはならない。途方もない恥ずかしさから、心臓が止まりかけた経験がある人ばかりでしょう。きっと総理大臣だって、あなたの大好きな人だって、あるいは密かに不幸せを願っているあいつだって、みんな恥ずかしさで心臓がバクバク言ってしにかけた経験があるはずなのだ。

そう言いたい私を許してほしい。だってそんな経験がありすぎるから。

 

それで、もう何年もうじうじと新宿で降りられないまま山手線の内回りの迷路をぐるぐると回って、目白で奮起し、高田馬場でやっぱりやめようかとなって、新大久保でどうでもいい!やってやれと思うのだけれど、新宿、の看板が見えるともう泣きだしたくなって、じゃあ泣き出すぐらいなら辞めたらいいともう一人の私が言って、もう一周しておくかと席に座りなおす。

 

で、結局何もしないまま見慣れた景色をぐるぐる回り続けて、そのうちにしんでしまうんだろうなと思ったので、ブログを書くことにした。

 

多分私を含めた大人たちは、いや、大人じゃなくてもきっと誰もがなにかしらタイミングを逃し続けている。そうして、ぼうっとしている間にあっという間に「終、制作私自身」は私たちの画面右下にやってくる。なんにもはじめるきっかけがなかったのだと嘆いてなにもしないまま、明日にでも私の生命活動は終わるのかもしれないと思ったら、眠れなくなったので、黒歴史でもなんでも書きつけてやろうと思った。

そんな、孤独な人間には誰にでもありそうな理由でブログを書くことにした。

 

明日心臓なんてとまらないじゃねーか、なんだよとがっかりした人はごめんなさいね。

でも、それでも律義に文字を追いかけてここまで読んでくれたあなたのことがすきなので、そんなあなたがもしまだやっていないことがあったら、そしてそれをやらないと後悔しそうな予感が少しでもあるなら、そして鬱々としているなら、孤独なら、なんでもいい、インターネットの隅っこの私といっしょに始めてみませんか?